【7】地面が揺れたらどこに立つ? 2004.1.5
小島:どうも、明けましておめでとうございます・・・って、ちょっと時期遅いですけど。
柴田:ういーっす。
小島:本日は梅田の居酒屋に来ております。
柴田:大阪は落ち着かんねー。
小島:今年はどうですか?
柴田:どうですかって何が?
小島:色々と、なんか、・・・ないの?目標とか・・・
柴田:今年かどうか分からんけど、怖いのは地震ね。南海地震とか。
小島:あああ、もう絶対に来るといわれてるんでしょ。
柴田:そう、よくNHKのニュースでも話題にしてるよ。 どのくらいの規模とかどの辺の地域が地震にあうとか研究されて大体予想ついてんねん。
ただ、いつ来るのかがわからんねん。
小島:そこんとこ一番聞きたいのになぁ。
柴田:自分の住んでるとこにこの先地震が起こるといわれても、なかなか引っ越そうって思われへんよな。
小島:ねぇ。難しいよね。日本なんて地震大国やから身を案じるなら
海外に移り住んだほうがいいんちゃうの?でも故郷は離れがたい・・・
柴田:海外も地震の話よく聞くしねー。年末はイラン地震あったやん。
小島:海外で地震にあうんやったら故郷であったほうがいいかな。
柴田:・・・もうじき阪神大震災が起こった日やね。
小島:ほんまやね。1月17日か。あれはいつやった?
柴田:うちら高2やな。受験の前の年やったから。
小島:京都でも結構揺れたよな。
柴田:うちなんか当時団地の10階に住んでたからめっちゃ揺れたで。 京都なんか京都タワーを一番高い建物にしておきたいから建物みんな低いやんかー。 10階建ての建物なんかそうそうないやんかー。
10階建ての10階に、しかもぼろい公団住宅に住んでいたうちが一番揺れたんちゃう?京都中で。
小島:ふーん。どんな感じやった?
柴田:始めに直下型のたて揺れ地震やん。普通の地震の揺れとは違う、ドスンって感じ。 朝やったし寝てたん。うち、家族四人で雑魚寝してたんやけど、
父親と私の頭の間に、・・・このこめかみの横のとこ、スピーカーが上から落ちてきてん!
小島:危なー!あたってたら死ぬところやん。
柴田:そう、今思ったらね。それで起きたら次は横揺れや。ぐら〜ぐら〜揺れて、食器棚の食器が半分割れた。
小島:へー。
柴田:揺れるたんびに食器棚から皿がさらさら〜っと・・・
小島:・・・なんでそんな親父ギャグ言うようになったん?
柴田:いや、ほんまに、コントのように皿があふれでたんよ。滝のように、ザラザラ〜って。
小島:・・・はいはい。
柴田:でもな、親は頼りにならんよ。 震災のとき、親が子どもを抱きかかえてかばったって美談をよく聞いたけど、 うちはいっこもそんなことなかった。父親は後で、スピーカーが降ってきたとき、
隣に寝てた私をかばおうという気もおこらんと自分の頭かかえてたって白状した。
小島:ま、いざとなったらホンマはそういうものかもね。人間って。
柴田:食器棚が揺れてるのを私とオカンが必死で支えてるとき、 オトンはテレビの上においていたイノシシの置物がないって大騒ぎしてた。
「イノシシ君がない、イノシシ君がない!」って。
小島:・・・正月で飾ったばっかりで気になっとったんやろね〜。
柴田:自分の身は自分で守らんとあかんのやな〜と、思ったね。
小島:イノシシ君はあったん?
柴田:テレビの後ろに落ちとっただけでした。
小島:・・・よかったね。
柴田:その朝はもっかい寝たんやけど、まさか神戸がそんな惨事にあってるなんて思わんかったなぁ。 朝のニュースで1人死者が出た、とか言ってて、学校で友達から5人死者が出たとか聞いて、
その後死者100人、200人と噂が流れて、どんどん被害の大きさが伝わってきて。ビックリしたよ。
小島:うん。そう。そうやった。京都にも活断層あるって言うやん?
ほんまに地面が揺れたら逃れようがないもんね。
柴田:立つ場所がないからな。 だからね、地震予知と同じくらいのパワーで、私はタケコプターの開発が望まれると思うねん。
タケコプターって物凄いスグレモノちゃう?災害時にみんな持ってたら物凄い役立つやん。
小島:そうやねぇ。そりゃそうやねぇ。
柴田:だって携帯電話かって昔からしたらドラえもんの道具の実現って感じで凄いものやで。
タケコプターは出来そうちゃう?っていうか、もう誰か作ってると思う。
小島:うーん。
柴田:・・・と言うことで、今年の抱負は「ひとりに一つ、タケコプター」。
小島:あんたが発明するわけじゃないんでしょ!
女のいばら道MENUへ
|