【17】 2004.1.25 【極楽特急】 監督:エルンスト・ルビッチ
岡崎:柴田さんって凝り性よね。
柴田:そうお?
岡崎:「おにぎりせんべい」が好きやったらいっつもおにぎりせんべい食べてるし、
鶏肉好きやからって手羽先の骨の髄まで食べてるし。
ビックリするで。鶏のもも肉食べてたら骨までバリバリと食べ出して。
柴田:軟骨すきやねん。
岡崎:で、映画となったらルビッチばっかり。
柴田:あますとこなく見尽くしたいね、ルビッチ。
やはりその語り口に慣れてくると面白さが増すからね。
ルビッチ、いいよ。もっと現代でも名が広まればいいのに。
私、ルビッチキャンペーンをやりますよ。
【極楽特急】 監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ミリアム・ホプキンス ケイ・フランシス ハーバード・マーシャル 1932年
ホテルで知り合った大泥棒のガストン・モネスク(マーシャル)とリリー(ホプキンス)。
香水会社社長の大金持ちの未亡人・コレ夫人に狙いをつけた二人は、秘書として彼女のお屋敷へ侵入。
しかしコレ夫人がガストンに惚れて、事態は急展開。
嫉妬したリリーはひとりでコレ夫人の財産を盗もうとする。
ガストンとリリーが泥棒だと知ったコレ夫人は二人を見逃してやる。 |
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岡崎:このリリー役の女優さんは前見たルビッチの作品にも出ていたね。
柴田:ミリアム・ホプキンスね。可愛らしい。「生活の設計」のときも良かったけど、これも可愛らしい。
岡崎:表情がコミカルでいいわ〜。ガストンとリリーの盗み合いのシーンの表情とか。
柴田:うんうん。ああいうシーンを撮るルビッチのお洒落でユーモアある才能が好きよ。
岡崎:リリーに対してコレ夫人は、やっぱり色気があって、そりゃガストンもちょっと目移りするわな。
柴田:コレ夫人、たれ目やもんね。たれ目の人羨ましいよ、なんか色っぽいもん。
岡崎:それは柴田さんがキツ目やからよ。ないものねだりよ。
柴田:キツ目ってなによ。キツネ目とかツリ目とか言われるけど。
岡崎:やっぱガストンはコレ夫人に惚れたんやろか?
でも自分は泥棒でコレ夫人の愛を受けるわけにはいかないから
同じ泥棒であるリリーと去っていったんやろか。
柴田:そんな深刻なテーマはないんちゃう?ラストのガストンとリリーはほんとに仲良く楽しそうやし。
いや、ガストンとコレ夫人のことは所詮浮気よ。
ガストンはそれまで苦労を共にしてきたリリーの元に戻るのは自然よ。
岡崎:ほほー、男の浮気事情には何か主張がおありのようで?
柴田:そんなんちゃうけど、ガストンにはリリーしかいないって。最高のパートナーよ。
コレ夫人がなんぼ金持ちで色っぽくたって、パートナーとしてずっと一緒にいられるってことにはならないよ。
岡崎:ほうほう。
柴田:だって、これ、ラストにリリーとガストンが元の通り仲良くならんと話終わらんかったでしょ。
岡崎:そうやね。コメディーに倣うほうが人生は幸せよね。うんうん。
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