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【8】 2003.11.12 【モロッコ】監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ

柴田:さあさあさあ!!!満を持して持しての『モロッコ』上映です!!!
岡崎:前回の『嘆きの天使』に引き続いてですね。ディードリッヒ特集ですね。
   柴田さんのお気に入りっていう作品ですね。
柴田:そうそうそう。ドイツで『嘆きの天使』が作られて、スタンバーグ監督がディードリッヒに惚れて
    ふたりでハリウッドに渡っての第一弾がこの『モロッコ』。
    『嘆きの天使』の悪女ローラ・ローラ役に対して、
    この『モロッコ』のディードリッヒはもう・・・もう一途で・・・くぅ〜!!!かっこいいんですよ〜!!!

岡崎:・・・はい。落ち着いて。
柴田:しかも!当時すでにディードリッヒは結婚して子どもも生んでたっていうんですよ。
   それがハリウッドの大女優になるなんて。
   いやあ、女の一生って結婚・出産が終わりってわけじゃないんですねぇ。
   共演者は日本で大人気だったゲーリー・クーパー。
   若きクーパーを見られるというのもこの作品の価値を高めてます!!!
   じゃあ、Here we go!!!

 『モロッコ』 監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ 
 出演:マレーネ・ディードリッヒ、ゲーリー・クーパー他 1930年

モロッコで作戦行動中の外人部隊に所属するトム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)は街で休息中、
酒場で踊り子のアミー(マレーネ・ディートリッヒ)に会う。
彼女は舞台芸人としてモロッコにやってきた“自殺志願者”の1人だった。
孤独に絶望していたアミーは、トムに惹かれていく。
しかしトムの情事の相手であった副官夫人がアミーとの逢瀬の場を目撃し嫉妬、
彼を殺害しようとしてしまう。これは失敗するが、トムは最前線のサハラに送られることになる。
トムはアミーに別れを告げ前線に赴く。再び孤独にさいなまれることになったアミーは、
船で知り合った富豪のベシエール氏(アドルフ・マンジュー)の求婚を受け入れる。
しかしそんな時前線からトムが重傷であるという報せが届く。
ベシエール氏に頼んでトムのもとへいくアミー。
兵隊たちの後をおって砂漠をどんどん歩いていくのだった・・・


岡崎:!!!!!!!ディードリッヒ、かっこいいいいいいいい!!!!
柴田:ふふん。ほーらね。
岡崎:登場シーンからめっちゃかっこよかったで。酒場で林檎売るシーンもかっこよかったで。
    タバコ吸うしぐさも髪を直すしぐさもめっちゃ、めっちゃかっこよかったで。

柴田:うんうん。やはり、絶望している佇まいがかっこいいねんね、ディードリッヒは。
    30年当時に女性がタキシード着て女のお客にキスするっていうのは衝撃やったでしょうね。
    今見てもかっこいい。ハイカラです。

岡崎:ストーリーも良かったっす。ものすごいメロドラマやけど。いいやん、メロドラマ。
    富豪さんの無償の愛に感心させられたよ。
    ディードリッヒとゲーリークーパーの知名度に押されて影薄くなってるけど、
    富豪さんに泣かされたよ。あんなに紳士でしかも金持ちでいい人やのに、
    なんで女ってクーパーみたいなタイプの方が好きなん?

柴田:ほんまやで。クーパーめっちゃおとぼけさんの役やったで。女好きやし。愛って理屈じゃないのね。
岡崎:ま、背高いし二枚目やわな。高身長ゆえの不器用っぽさに母性が刺激されるんでしょうね。
柴田:最初クーパーが戦線に送られていくとき、ディードリッヒはついていかへんかったやん?
    離れ離れになって後悔したんやね。
    ラスト、兵隊たちの後をおってついて行く女たちと一緒に砂漠を歩いていくディードリッヒに、
    女の覚悟を感じたわ。

岡崎:惚れた男にはついていかんと。
柴田:後悔しないようにね。
岡崎:なるほど。勉強になりました。女の生き様の。




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