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趣の間 プロフィール


【24】 2006.2.4 【静かなる決闘】 監督:黒澤明
 

柴田:黒澤明作品と言うと、時代劇が有名で、
    男っぽくてどうも取っ付きにくいイメージがありまして。
    有名どころからおさえておこうと、過去に「七人の侍」を2度ほどビデオをレンタルしたりもしたけど
    よく観ずに返した過去がありました。
    古いから音が割れていてよく台詞が聞き取れなかったんですねぇ。

    そのころ、私は小津作品を好んでまして、極々シンプルな絵や作風のほうに惹かれてたんで
    なんとなく対局にあるような黒澤作品を食わず嫌いしてました。

    でもなんか、テレビで爆笑問題の太田氏が黒澤映画を絶賛してたんで
    やっぱ「黒澤も観とかんなあかんなぁ」と思い直したんでした。

    で、黒澤作品にも現代劇があるってんで、そっちから攻めたほうが観やすいかと思い、
    黒澤作品の中でも初期の方から見はじめている次第です。
    


 『静かなる決闘』 監督:黒澤明
 出演:三船敏郎 三條美紀 志村喬 千石規子 他  1949年

戦争中軍医として働いていた若き医師・藤崎(三船)は、オペ中に指を切ってしまい、
そのときの患者から梅毒に感染してしまう。
戦後、父と病院を経営し、りっぱな先生として地域の人々から尊敬されるが、
梅毒患者であることを隠し、美佐緒(三條)への愛を示しながらとの婚約を一方的に破棄する。
  
 
柴田:いろいろ本を参考とすると、一般的にはこの映画への評価は高くない様子。
    もともと戯曲を原作にしていて、病院シーンがほとんどなので、
    黒澤明らしいダイナミックさにかけるといった批評が多いようだ。

    でも私はお芝居的なほうが見慣れているので、そういった点は問題にならなかったです。
    むしろ、魅力的な登場人物に惹かれました。

    この、三船敏郎のかっこいいこと!
    三船氏は前年(1948年)作品の「酔いどれ天使」でヤクザ役として黒澤作品デビューを果たし
    一躍人気者になったというわけですが、
    ヤクザのイメージから一転、苦悩する青年医師という役どころを見事に表現しておりました。
    この映画を紹介されているとき良く使われている写真の、三船のかっこよさといったら!
    ブラックジャックみたいです。

 
   またねー、病院の見習い看護婦として働く峰岸(千石規子)が可愛らしくてねー。
    これは峰岸の成長物語でもあるんですねー。
    妊娠して男に捨てられて自殺しようとしていたところ、病院に拾われたという状況から、
    世の中をなめてみていてダラダラ働いている様子が、ユーモア満点。
    その後、藤崎に影響を受けて前向きになっていくという。
    千石規子さんの個性的なキャラクターが魅力で、私の中で千石ブームがきとります。
    しばらく千石さんの口調をものまねすると思います。

   印象に残るシーンも多かったなぁ。三船氏の演技がよかったです。
   梅毒に感染していることを父親(志村)に打ち明けたシーンで、
   始めは息子が破廉恥なことをして病気になったと思った父だったが
   実は手術中に感染したという事実を知って、
   「恥ずかしい想像をしてしまった・・・」と息子に謝るシーン。
   互いにタバコの火を薦め、互いに火を借りようとしてはにかむ表情が、微笑ましい。

   あと、美佐緒の結婚が明日だと知って、「・・・電車は混むだろうねぇ・・・」などと
   心ここにあらずの会話をする三船氏、とか。

   とりあえず、この映画で三船に惚れました。
   理想のタイプは?と聞かれたら三船敏郎と答えることにします。
 
    


   
      4.5畳映画館MENU




































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