柴田:うおおおおおおおお!!!!久々に映画が観たい感覚に陥っております!!!
岡崎:お久しぶりですねぇ。皆様、こんにちは♪岡崎です!
どうですか、最近の調子は。
柴田:最近はあんまり重たい映像とか見られへんかってん。
映画も全然見てへんかったねぇ。
レンタルビデオ屋行っても素通りで帰ってきてて。
岡崎:しばらく劇団の公演に打ち込んではったんですもんね。
あなた、打ち込み始めるとほかの事に気ぃまわらんタイプやもんね。
ボーっとして、原付乗るのにメット被るの忘れてたりするもんね。
柴田:ええ。公演中はあまり深く思い込まないような映像を見てた。
M-1のDVDばっかり観てた。笑い飯三昧。めちゃおもろいもん。
でもね、今からは映画観ますよ。バリバリと。ドーンと重たいの観ますよ。
岡崎:ええっ!重たい系の映画ですか。どういう心境・・・
柴田:もう、ハッピーエンドなんか観ない!!!悲劇三昧!!!
見よ!!!本日の映画はこれですよ!!!「情婦マノン」!!!
『情婦マノン』 監督:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
出演:ミシェル・オークレール セシル・オーブリー 他 1949年
イスラエルに向かう貨物船の中で発見された密航者のロベール(オークレール)とマノン(オーブリー)。
船長に自分たちの過去を告げる。
レジスタンスに参加していたロベールは敵のドイツ兵相手に売春してリンチされていたマノンに惹かれ、
マノンとふたりでパリへ逃亡する。パリにはマノンの兄がいた。
ロベールはほんとは田舎で静かに暮らしたかったがマノンのためお金を稼ぐためにパリの闇屋に実を落とす。
金のために金持ちと結婚の約束をしたマノン。ロベールは猛反対。そこでマノンの兄がロベールを監禁して
その間にマノンは金持ちの元へ行こうとしていた。しかしロベールはマノンの兄を殺して逃げる。
マノンはロベールを追いかけ、ふたりで貨物船に乗ったのだった。
船長に見逃してもらってパレスチナに辿りついたふたり。しかしマノンがアラブ人に撃ち殺される。
ロベールは砂漠の中をマノンの死体を担いで歩くのだった。 |
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岡崎:・・・・・・・・・・・・むむう。
柴田:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
傑作だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
いや、すごいですよ、これは。私のこれまでの人生のベスト10に入る勢いの傑作ですよ。
モロッコ見たときなみの衝撃ですよ!!!!!!
岡崎:これ、このラストは噂に名高いんでしょ。マノンを逆さに担いで歩くロベール。
なんか、マノンの死に顔とかアップで映ってぞくっとしたわー。
柴田:ねぇ。ほんまに。
・・・・恋人って「お荷物」なんですかねぇ。
岡崎:わぁ。それ、考え始めたら怖いわー。誰とも付き合えんようになるやんか。
柴田:なんかな、このお話やとロベールはマノンによって身を落としたってなるやん?
ロベールにとってマノンはお荷物やったんちゃうかと。
マノンを好きになってへんかったら平和に暮らせたんちゃうかと。
岡崎:あー。ロベールも言ってたもんね。タバコ屋やったら静かに暮らせたと。
柴田:マノンにしてもな、ロベールがいたから気兼ねなく売春でお金も稼がれへんようになったし
金持ちからうまいことお金をせしめられへんかったやんか。
岡崎:マノンの兄も言ってたもんね。あいつさえおらんかったら、見たいな事を。
柴田:そしてお互いがお互いのお荷物になりたくないと気づかってたやんか。
岡崎:うんうん。
柴田:それが最後にマノンが死体になって、まさに「お荷物」になってしまったやんか。
ダラーンと手足が垂れ下がって、死体にハエがたかって。
それを必死で担いでいこうとするロベールがねぇ・・・・・・・もう・・・・・すごいっすよ!!!!
岡崎:恋は、お荷物じゃないよ!!!!そんなん思って「あー、やっぱひとりの方が気楽やわぁ」なんていう
女にはなりたくないのよ!!!私はあきらめんぞ〜・・・
柴田:何を諦めへんのんよ。
岡崎:恋よ!!!恋を諦めないのよ!!!身を滅ぼしたってそれはそれでいいじゃない!!!
柴田:お!強いこというねぇ。
この映画、男を翻弄する色気があるということでマノン役のオーブリーへの賞賛の声が高いが、
岡崎:可愛い色気ムンムンやね。京マチ子みたいよ。
柴田:ロベール役のオークレールもポーカーフェイスで、田舎の純な青年らしくていいね。
岡崎:かっこいいしね。哀しみを含んだ感じが良かったっす!!!
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