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趣の間 プロフィール


 【16】 2004.1.11 【街角〜桃色の店〜】 監督:エルンスト・ルビッチ

柴田:昔はねー、ちょっと悪そうな男性が好きだったんですよ。ちょっと危険な雰囲気の漂っている・・

岡崎:ほほう、例えば?

柴田:例えば・・・布袋寅泰。

岡崎:悪そ〜。めちゃ悪人顔。

柴田:アラン・ドロンとかね。

岡崎:ああ、ちょっと屈折してて陰があって男としての危険な香りがする、ちょっと怖い、でも好きって感じ?

柴田:そうそう。でもだんだん落ち着いてきてね、清潔そうで好青年がいいなと思うのよね。

岡崎:ふんふん。

柴田:で、今日の映画の主人公演じるのはジェームズ・スチュアート。
    淀川長治さんは彼をこう紹介していますよ、「明るく強いアメリカ映画を象徴する清潔な青年像」。


 【街角〜桃色(ピンク)の店】 監督:エルンスト・ルビッチ 
  出演:ジェームズ・スチュアート、マーガレット・サラバン 1940年

 雑貨屋主任のクラリックス(ジェームズ・スチュアート)は
女店員(マーガレット)といつも喧嘩ばかり。
 彼の唯一の楽しみは、ペンフレンドの女性との手紙のやりとりだったのに、
 彼女との初対面の待ち合わせ場所に行って見ると、
実は喧嘩相手の女店員だったというラブ・ストーリー。



 岡崎:背が高くてひょろっとしていて、ちょっと猫背で、かっこいいね、ジェームズ・スチュアート。
     バイト場の岡本君に似てる。・・・ていうくらいなんか身近な雰囲気ね。

 柴田:淀川長治さんの本を参考に見ますと、ジェームズ・スチュアートはこのヒロイン役のマーガレット・サラバンに
    恋をしていたけど、マーガレットはヘンリー・フォンダと結婚しちゃったんだって。
    マーガレットはフォンダと3年で別れて、そのあとウィリアム・ワイラー監督と結婚するも、
    これまた2年で別れて、舞台プロデューサーと結婚したのに49歳の時自殺。

 岡崎:ひえー。壮絶人生。有名人ばっか旦那に持ったのに幸せになれへんかったのね。

 柴田:ジミー(ジェームズ・スチュアート)が初恋の人と共演しているわけですよ。この映画は。

 岡崎:ま!ラストのキスシーンなんかはさぞや感無量であったことでしょう。

 柴田:この映画とおんなじ原作で『ユー・ガット・メール』ってのが作られたみたいですが。

 岡崎:ああ、トム・ハンクスとメグ・ライアンの映画やね。はは〜ん、ペンフレンドをメル友という設定にしたわけやね。
 
 柴田:メールのコミュニケーションは凶悪事件とかあって、あんまりよくないみたいな意見がありますけど、
     昔の文通も似たようなもんやんねぇ。ちょっと誇張して自分を良く言ってみたり、相手を美化して妄想したり。

 岡崎:ね。会う前に文通で婚約までするなんて。

 柴田:そないにうまいこといくかいな、と思ったりするけど、ここまでうまいこといくと清々しいな。

 岡崎:二人の恋の話が本筋で、そのサイドストーリーですけど、
     雑貨屋の社長が自分の奥さんの浮気相手がクラリックスやと勘違いして、
     彼を冷遇した挙句解雇するやん?雇われの身はつらいなーと、
     そんな変なところに共感なんかしてしまいました。
     小間使いの男の子もさ、新しく入ってきた子のほうが社長に温かく接してもらわれてさ。
     ほんと、大変よ。勤め先と合う合わないは運よね。人間関係はむずいわ。

 柴田:あと、個人的にクラリックスの同僚で、『ニノチカ』に出てきたおもしろ3人組のひとりを演じた役者さんが
     出ていてなんとも嬉しかったです。
     ルビッチ作品を幾つかみてきたから楽しめるというわけで、得した感じです。
 



      4.5畳映画館MENU

































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