【13】 2003.12.12 【昼下がりの情事】 監督:ビリー・ワイルダー
柴田:本日はもう爽やか路線で。なんと、オードリー・ヘップバーンの作品を観てしまおうと思うわけです。
岡崎:えええええ、どう転んでも私たちとは接点の少なそうな、可憐な女性じゃないですか。
柴田:だからこそ、オードリーから女を学ぼうと・・・
岡崎:だって、もともと超美人のオードリーから何を学ぶと言うの?
柴田:女は顔じゃない!!!
岡崎:ええ???!!!でも生まれつきの美人にゃかなわんもん。
柴田:女は・・・顔が全てじゃない!!!
岡崎:ほんと?
柴田:・・・女は・・・9割5分顔で得することがあっても・・・顔じゃない・・・と、思いたい!!!
岡崎:やっぱ顔なんやん。
『昼下りの情事』 監督:ビリー・ワイルダー 出演:オードリー・ヘップバーン、ゲーリー・クーパー 1957年
私立探偵クロード(モーリス・シュヴァリエ)の娘アリアーネ(オードリー・ヘップバーン)は、 クロードに妻の浮気調査を依頼した男が、浮気相手の男を殺そうとしているのを聞きつける。 浮気の相手は世界的大富豪のフラナガン(ゲーリー・クーパー)。 アリアーネは暗殺計画を事前にフラナガンに教えて彼を救う。 プレイボーイのフラナガンに惚れてしまったアリアーネは、 対抗してありもしない過去の恋愛の数々を語り、嫉妬したフラナガンはアリアーネに本気になる。 そして、フラナガンは私立探偵クロードにアリアーネの素行調査を依頼する。 クロードはアリアーネが恋愛経験のない自分の娘であると告白し、 アリアーネから身を引いてくれるよう頼む。 出国しようと列車に乗ったフラナガンを強がりながらも涙を流して見送るアリアーネ。 その姿を見たクロードはアリアーネを列車に乗せ、ふたりは結ばれたのであった。 |
昼下りの情事 (ニューマスター仕様) |
岡崎:なんと爽やかな映画!!!オードリーの魅力につきますなぁ。
柴田:驚くべきことに、この19歳の音大生アリアーネを演じていたオードリーは当時28歳だったんですよ。
岡崎:えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!
柴田:勇気出たでしょ?
岡崎:・・・・・・希望がわいてきた。
柴田:私も19歳に見られる可能性があるってことよ。
岡崎:いや、それは無理。
柴田:・・・・・・なにさ。ちょっとは夢持たせてくれたっていいやんか・・・
岡崎:ほー。じゃ、年上の男性との恋愛で、背伸びしちゃう乙女心を表現していたのは演技って事か。 オードリーって顔が可愛らしいことやお洒落さばっかが取りざたされてるけど、演技もうまいんやね。 あー、高校生の頃とかに見てたら主人公に感情移入して夢中になれたかもしれへんな。
今となっては、「あー、こんな初々しい頃もあったわね、私にも」って感じ。
柴田:そうやなぁ。もうアリアーネに憧れるって感じじゃないけど。
でも玉の輿に乗ったんやね、結局アリアーネは。
岡崎:そう!最後アリアーネと結婚しちゃったで。フラナガンの奴。もうオッチャンでプレイボーイやのに。
本気になっちゃったんや。19歳の娘の純粋さに心打たれて。いいの?
柴田:ねえ、ビックリするよね。本気でほんまに好きになっちゃったんや。 まあ、ハッピーエンドは見てるほうもなんか安心するけど。 でもあのラストがあるからこの映画はよりおとぎ話チックになっているのよね。
もはや我々は感情移入しにくいと。
岡崎:あああ。夢みがちなお年頃はとっくに過ぎたと・・・
柴田:『モロッコ』の頃からすると、クーパーは年取ってたねぇ。50代半ばくらいか。 『モロッコ』でも色男の役どころやったで。もう、にくいお方ねぇ。
岡崎:50過ぎのお金持ちと結婚!!!そりゃあ、いいわなぁ・・・
柴田:いやいや、そんな現実的な見方しないでよ。
岡崎:うん、ロマンチックでよかったよ。テーマ極もいいね。『魅惑のワルツ』?耳に残るの。
しばらく頭ん中でヘビーローテーションしそうですよ。
柴田:フラナガンのお付きの楽団の人らもなんか面白かったねぇ。
フラナガンと台車でワインを飲みあうシーンとか良かったなぁ。ワイルダーの職人っぷりを感じた。
岡崎:オードリーの魅力に尽きるよ、これは。オードリーって結構きつい上がり目なのね。
なんかね、オードリーの顔を見てるとカルーセル麻紀を思い出した。
柴田:あー。分かるわー・・・カルーセル麻紀も世界に通じる美人って事よ、きっと。
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